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鹿実VS薩摩中央―「番狂わせ」の真実・第18回
「裏付け」ができた
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鹿実がスクイズで先制点を取ったことは、ある「裏付け」を薩摩中央に与えた

 二回のチャンスを生かせず、三回表は先頭打者の黒木に、この試合初の長打を浴びた。一死三塁で2番・杉山を迎え、スクイズを決められて先制点を与える。バッテリーは「次が豊住だから(杉山は)打たせてくると思っていた。スクイズはちょっと意外でした」(崎山)。三塁線に転がった打球を、崎山はうまく処理して一塁に投げたが、スタートが一歩遅れた分、打者走者を生かした。先に点を取られる望ましくない展開だったが、薩摩中央にとってはある「裏付け」ができたことで、それ以降が戦いやすくなった場面でもあった。

 4日間の休養日の中で、神村はある筋から「鹿実が1―0で勝ちにくるのではないか」という情報を得ていた。「勝つとしたら接戦」という展開を描いていたから、相手がそういう試合をしてくれるのは薩摩中央には「願ったり叶ったり」である。最も恐れていたのは序盤から一気呵成に打ち込まれること。鹿実打線にはそれぐらいの力はある。相手が打撃戦で勝とうとしているのか、それとも1点を守る野球をしようとしているのか。三回一死三塁の場面はそのことを試す「試金石」でもあった。
 杉山のカウントが2ボール1ストライクとなった時点で、神村は当然「スクイズがあるかも」と頭の中で描いている。バッテリーに指示して、スクイズを外させようかとも考えたが、してこなかったら3ボールになってしまう。怖いのは四球で杉山を歩かせて、走者をためてしまうこと。そうなると一気に大量点の可能性ができてしまう。判断に迷う場面だが、神村は「ここで1点やらないことより、1点先にやって0―1のまま追いかける展開」を期待して、バッテリーに任せた。
 杉山が一塁に生きたのは計算外だったが、スクイズで1点を取りに来てくれたことで、鹿実も接戦をイメージしているということの裏付けができた。1点取られ、なお一死一塁のピンチだったが、次の豊住を併殺打に打ち取って「期待通り」1失点で切り抜けた。
 「点は取られたけど、最少失点ですんだ。焦りはなかった。良い流れで普段通りの野球ができていると思いました」
 宮脇は序盤三回をそう振り返った。
(続く)
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テーマ:野球 - ジャンル:スポーツ

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