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鹿実VS薩摩中央―「番狂わせ」の真実・第20回
因縁の対決
120502番狂わせ
薩摩中央・崎山(左)と鹿実・揚村(右)には小学生から続く「因縁」があった

 スコアは五回を終わって0―1。薩摩中央としては願ったり叶ったりの展開ではあるが、楽観できる要素もない。間にグラウンド整備が入る六回表裏の攻防は「初回と同じ気持ちで、仕切り直していくぞ!」と神村はナインに声を掛けた。
 先頭の豊住にヒットが出て、4番・田が送りバントを決め、一死二塁。「仕切り直し」の場面でまたも試練を迎えた。しかし、崎山―富満のバッテリーは続く揚村、野田を連続空振り三振に打ち取って、ピンチを切り抜けている。特に崎山たちと揚村の間には、6年前の夏にある因縁があった

 小学6年生の夏、崎山、富満、宮脇と前園の息子・剣人と背番号17の寺本健人の5人がいた軟式野球の宮之城スポーツ少年団チームが、枕崎市であった全国大会出場をかけた県予選に出場した。準決勝で対戦した枕崎小の4番が揚村だった。
 試合は既定の七回までで両者点が入らず、無死満塁からスタートする促進ルールによる延長戦に突入した。表の枕崎の先頭打者が揚村だった。投げていた崎山は、揚村を三振、後続も打ち取り、無失点で切り抜けた。その裏の先頭打者だった崎山がタイムリーを放ち、その試合をものにした。余勢を駆って宮之城小は決勝も勝利し、全国大会に出場している。あれから6年、高校3年生の夏、両者は奇しくも同じ全国大会出場を目指す準決勝で再び見えたのだった。

 「因縁の対決」とはいえ、崎山は特別に気負うことなく「いつも通り」投げただけだった。序盤5イニングは1点先制されたとはいえ、ポイントに考えていた低めの制球は安定しており、得意のスライダーが切れていた。時折、笑顔をみせながら、あくまで自然体で、自分を信じて投げ続ける以外の仕事はない。揚村は得意の外に落ちるスライダーで3球三振。野田はファールで3球粘られたが、外に高めに抜けたスライダーで空振り三振だった。それまで内角、内角と厳しいコースをファールでカットされて粘られたが、高めに抜けたとはいえ逆のコースにいったことで、野田の間合いを外し、空振りを誘った。第2の立ち上がりといわれる六回表のピンチをしのぎ、いよいよ大きな流れを薩摩中央に手繰り寄せるきっかけになった回だった。
(続く)
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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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2012/05/02(水) 08:25:22 | まとめwoネタ速neo