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土砂災害防止の集い2012(奄美新聞掲載)
「心の備え」が大切
前里・奄美市総務課長

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 本格的な梅雨入りを前に、近年発生した土砂災害を振り返り、その対応策などについて啓発する「土砂災害防止の集い2012」が5月8日、鹿児島市の市町村自治会館であった。会には県下自治体の防災担当者や建設業界関係者ら、約400人が参加した。奄美からは、奄美市総務課長の前里佐喜二郎さんが「災害を振り返って~我がまちの防災対策」と題して、昨年、一昨年の豪雨災害の体験談などを語り「行政も住民も、普段から心の備えをしておくことが大事」と訴えた。

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 2010年10月20日あった奄美豪雨災害は、前里さん=写真=が総務課長になった年の出来事だった。「100年に1度といわれる豪雨の1・8倍」の雨が集中したことによっておこった未曾有の災害を、行政の立場で陣頭指揮に当たった体験を率直に語った。
 一番の課題は「情報通信網が寸断されたこと」。固定電話、携帯電話ともにつながらず、支所間の連絡が取れずに右往左往した。「行政も、住民も、まさかあれほどの災害になるとは思わず、その場その場の対応しかできなかった」と振り返った。
 災害の対応はほとんどが後手に回ってしまったが、災害対策本部を設置した際、警察、消防、測候所など関係機関が一堂に集まれたのは、その前年に総合防災訓練を実施した成果であり「唯一胸を張れることだった」。その経験をもとに、地域防災計画の見直し、衛星電話の増設や、防災無線のデジタル化など、ハード、ソフトの両面で防災対策に取り組んでいることなどを紹介。「例えば測候所からの雨の情報は以前よりもきめ細かく届くようになった。心の備えを忘れず、関係機関や住民との連携をより密にして、災害の記憶を風化させないことが大事」と力説した。
 このほか集いでは、鹿児島地方気象台長の横山博文氏、鹿児島大農学部の地頭薗隆准教授らが基調講演。地頭薗准教授は1997年の出水市針原地区の土石流災害や奄美豪雨災害の現場を調査・分析し、深層崩壊によって土石流災害が起こるメカニズムや予測、対策方法などについて解説。「奄美では、急斜面でないところでも土石流が発生した。今後の危険カ所の指定には注意が必要」と話した。県土木部の植野利康・砂防課長が昨年1年間、県内で103件の土砂災害が発生し、このうち瀬戸内町28、龍郷町13、奄美市11と奄美が半数近くを占めていたことなどを報告した。

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テーマ:奄美大島 - ジャンル:地域情報

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「心の備え」が大切前里・奄美市総務課長 本格的な梅雨入りを前に、近年発生した土砂災害を振り返り、その対応策などについて啓発する「土砂災害防止の集い2012」が5月8日、鹿児島市の市町村自治会館であった。会には県下自治体の防災担当者や建設業界関係者ら、約...
2012/05/09(水) 12:28:20 | まとめwoネタ速neo