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鹿実VS薩摩中央―「番狂わせ」の真実・第26回
今後の課題
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 「試合の入り方が今まで通りじゃなかった」
 崎山が決勝を振り返った。準決勝の後は勝利の喜びを一通り味わい「次の試合のことを考えて、早く帰って身体を休めたい」と思った。鹿児島市内にある酸素カプセルに入り、万全のケアをして試合に臨んだつもりだったが、決勝戦は薩摩中央が準決勝までやってきた「いつも通り」「自然体」を作れない状況が待ち受けていた。

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 当日は午前9時ごろ、球場入り。午後1時からの試合に備え、10時からアップを開始し、早めに昼食をとるスケジュールを組んでいた。ところがアップ開始直後にどこかの取材が入り、選手1人1人の写真を撮られた。「身体が温まりかけたところで写真撮影が入って、冷えてしまった。また温めないといけなくて調子が狂った」と崎山。試合前の取材攻勢もさることながら、保護者会長の前園は「一般の人たちが、選手に話しかけたりするのを止めるのに神経を使いました」という。
 決勝当日は、さつま町からバスをチャーターした「大応援団」がかけつけ、一塁側の薩摩中央の応援席は人で埋まった。高野連が用意した5000枚のチケットは完売し、「一塁側に入れなかった薩摩中央の応援者が、場所がなくて仕方なく三塁側で応援したから複雑な心境でしたとインタビューに答えた人がいたそうです」(前園)。
 準決勝の後は「携帯も家の電話もひっきりなしにかかってきて、大変でした」。俗にいう「知らない親戚が増える」状態である。大勢の人に喜んでもらえてありがたい反面、気持ちを切り替えて決勝までの準備をしなければならない分、見守る保護者の立場としてはデリケートにならざるを得ないことも多かった。
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 「(神村学園と)力の差があるのは分かっている。決勝戦は子供たちも持っている力は出し切ってくれたと思う。ただ、準備の段階で、地に足の着いた状態を作れなかった指導者の力不足が、反省に残っています」
 神村は述懐する。勝つか、負けるか以上に、試合前の準備を万全にして、地に足をつけ、自然体でいつも通りに自分たちの持っているものを出し切る野球をチームのスタイルとして追求し、その野球で準決勝までは勝ち切ることができた。決勝戦のプレーボールまで、当然予想はしていたが想像以上にあった周囲の「雑音」にうまく対処して、準決勝までと同じように準備を万全にしきれなかったことだけが、今後の神村自身の課題として残った。
(続く)
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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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2012/05/15(火) 14:50:25 | まとめwoネタ速neo