fc2ブログ
NPO法人スポーツかごしま新聞社オフィシャルサイト

ギャラリーショッピング
球夏2007第15日
徳之島連合、善戦及ばず
鹿実、樟南が4強へ

 第89回全国高校野球選手権鹿児島大会第15日は7月20日、鹿児島市の県立鴨池球場で準々決勝2試合があった。
 第1試合は鹿児島実が徳之島・徳之島農・新設徳之島の連合チームに競り勝った。第2試合は粘り強く得点を重ねた樟南が、大山、辻野の継投で鹿児島玉龍の反撃を封じた。
 21日は休養日。第16日は22日、同球場で準決勝2試合がある。

【準々決勝・樟南―鹿児島玉龍】2回裏玉龍一死三塁、寺師がスクイズを仕掛けるもバッテリーの好判断で外され、失敗
20070721063116.jpg


◇準々決勝(県立鴨池)
鹿児島実  3―1 徳之島・徳之島農
           新設徳之島
樟   南 3―1 鹿児島玉龍

・22日の試合
12:30 鹿児島商―神村学園
14:30 樟  南―鹿児島実
・準々決勝①
徳之島連合 100 000 000=1
鹿児島実  200 100 00×=3

52人でつかんだ4勝
徳之島連合

20070721063205.jpg

 徳之島連合は、鹿児島の連合チームとしては初の準々決勝進出を果たし、徳之島勢としても27年ぶりにベスト8入りと今大会の台風の目となった。準々決勝で春優勝の強豪・鹿児島実に惜敗したが、先制点を奪い、最後まで互角に渡り合った。島からも生徒や保護者らが大勢応援に駆けつけ、一昨年秋の徳之島準優勝に続く快進撃は、鹿児島の高校野球史に新たな1ページを残した。
 このチームには最早「離島のハンディー」という言葉は必要ない気がする。二日に鹿児島入りして以来、長期の滞在期間の中で、チームは結束力を高め、一戦一戦成長し、このチームにしかできない野球を作り上げた。鹿実とはこの春にも対戦して完封負けを喫したが、初回に先頭の麓博之介の右越え三塁打で口火を切り、内野ゴロで先制した。その裏先発の中島翔平の制球が乱れて逆転を許したが、二回以降立ち直り、その後は永吉敏―永貴弘とつないで1失点で切り抜けた。三回には左中間への大飛球を中堅手・麓が背走キャッチするなど、守備でも再三の好守を披露。二回以降も3度先頭打者が出塁し、代打もつぎこみ、文字通り「全員野球」で鹿実に食らいついた。
 一昨年秋の準優勝では「闘牛打線」のイメージが強かったが、このチームはエース中島を中心にした堅守が快進撃の原動力となった。ただがむしゃらに野球をやるだけでなく、事前に対戦校のデータを分析し、その場その場に応じたポジショニングをとるなど、緻密な野球ができるようになった。麓のファインプレーもポジショニングのうまさが生んだものだ。何より選手を支えていたのは「上を目指す」という高い意識だ。「これまでなら鹿実や樟南が相手というだけで勝てないと思っていたけど、前のチームが準優勝したことで自分たちでもやればできると思って取り組んできた」(川野雄大主将)ことをこの鴨池で存分に発揮した。この夏挙げた4勝は「部員52人全員でつかんだものです」と木元秀樹監督は力強く結んでいた。

【準々決勝・徳之島連合―鹿児島実】1回表徳之島連合一死三塁、稲田の内野ゴロの間に三走・麓が先制のホームイン
20070721063151.jpg


【準々決勝・徳之島連合―鹿児島実】1回裏鹿実一死満塁、暴投の間に三走・山口が生還、2-1と勝ち越す
20070721063131.jpg


【準々決勝・徳之島連合―鹿児島実】4回裏鹿実二死二塁、樋園が右前適時打を放ち、3-1と突き放す
20070721063140.jpg


・準々決勝②
樟   南 101 000 100=3
鹿児島玉龍 010 000 000=1

終盤勝負まで粘る
鹿玉龍

20070721063603.jpg

 6年ぶりに8強入りした鹿児島玉龍は、樟南相手に最後まで粘り、成長のあとをみせた。
 先制点を許し、序盤でリードを奪われたが、チームのコンセプトである「最後まであきらめず終盤勝負」(渡邊脩一主将)まで持ち込んだ。5失策と乱れたが各イニングの失点も1点と最小限にとどめ、大きく崩れなかった。5度先頭打者が出塁し、あわやという場面も作ったが、樟南投手陣のうまさに屈した。
 昨秋は3回戦で尚志館に惜敗、今春は頴娃に2回戦で完封負けと、ここまで不本意な成績に終わっていたが「大志郎(丸山)がエースの自覚を持ち、成長してくれた。チームも試合を重ねる中で終盤勝負の意識を徹底したことが夏のベスト8につながった」(渡邊主将)。

【準々決勝・樟南―鹿児島玉龍】1回表樟南一死二塁、榎本の左中間二塁打で二走・原之下が先制のホームイン
20070721063612.jpg


【準々決勝・樟南―鹿児島玉龍】2回裏玉龍二死満塁、中山の中前適時打で1-1の同点に追いつく
20070721063552.jpg


【準々決勝・樟南―鹿児島玉龍】3回表樟南二死二塁、藤井の右前適時打で2-1と勝ち越す
20070721063621.jpg
スポンサーサイト



テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spokago.blog68.fc2.com/tb.php/71-4a29d01a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック