鹿児島在住のスポーツ記者が発信するスポーツ情報サイト

ギャラリーショッピング
スポーツコラム「年中夢求」第14回
鹿児島・プロスポーツの課題
120729-1FCHD_035.jpg

 先日、サッカーの九州リーグを取材した。
 ヴォルカ鹿児島にせよFC・KAGOSHIMAにせよ、熱心なファンはそれなりにいて盛り上がってはいるが、一番の目安となる公式のホームゲームにしては観客が少ない。メーンスタンドの日陰の部分さえ埋まり切らない。公式記録には200人とある。毎回思うことだが、「プロ」を目指すチームとしては寂しい限りである。

 夏休み最初の日曜日で入場料は無料と、人が来やすい条件もある一方で、キックオフの時間はヴォルカが11:00、FCが14:00と最も暑い時間帯。日差しを避けるのはスタンドの屋根ぐらいしかない。「この人数の少なさも仕方がないのかな」と思いつつも、ふとその前日にあった高校野球の決勝戦を思い出した。
 こちらも13:05分プレーボールと時間帯は、ほぼ変わらない。暑さや灰埃などの条件も同じ。加えてこちらは大人500円、小中高校生250円の「有料試合」である。そんな「悪条件」にも関わらず、球場は立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。スタンドに向かう通路が人でごった返していて、試合の途中でカメラ席に移動するのを断念したことが思い出される。

 いろんな要因が考えられ、単純な比較はできないが、「夏休みの週末」「暑さ」という条件は同じで前者は「プロ」の「無料試合」であるのに客が少なく、後者は「アマチュア」の「有料試合」で会場がフルハウスになる。ここに鹿児島のスポーツ界の抱える本質的な問題が一つあると私は考えている。
 高校野球を「面白いもの」に作り上げたのは我々メディアである。「純粋な球児」と「穢れない白球」を前面に出して「感動」や「興奮」を呼び込む要素をたくさん作ってきた。この「暑さ」さえ、お金を払ってでもライブで見たいと一般の人に思わせるような「舞台装置」に変えてしまった。
 とはいえ、いつまでも高校生に地域スポーツの主役を担わせ続けるのは間違いである。理想は高校野球も盛り上がりつつ、その次の日のサッカーにも同じか、それ以上の人が来て盛り上がるような状態をどう作っていくか。それがサッカーだけにとどまらず、バスケットボールのレノヴァ鹿児島や女子サッカーのジュブリーレも含めた鹿児島のスポーツ界がクリアすべき課題である。

スポンサーサイト

テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spokago.blog68.fc2.com/tb.php/734-c9cb4f42
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック