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ベースボールコラム「球道夢限」第15回
「遊びをせんとや…」
プラモ作りと野球の共通点

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 理屈抜きに興奮することを1つ挙げるとしたら「プラモデルを買うこと」である。少年の頃の最高の楽しみの一つが「宇宙戦艦ヤマト」や「ガンダム」のプラモを買うことだった。今ではヤマダ電機やミスミにも立派な売り場があるが、やはり伊敷の福地模型店とか、天文館の中森模型店とか、小さな専門店の方がノスタルジーを誘う。あのうず高く、雑然と積まれたものの中から、お目当ての1品を探し当てた興奮は忘れられない。今でも夢の中でそんなシーンを見ることがたまにある。
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 「買う」ことが第1になっていて、なかなか「作る」気がしなかったが、先日の夕方は最近買った「ヤマト2199」を作ってみた。サイズは30センチ程度だが、昔のに比べるとかなり精巧にできている。手先の不器用な僕にはかなり神経を使う。最近のプラモは接着剤不要だが、これは一部細かい部分に接着剤が必要で余計に神経を使った。夕方4時ぐらいから始めて、出来上がったのが10時ぐらい。途中食事などが入ったので、約4時間はこの作業に没頭していたことになる。

 後から振り返ると、没頭して夢中になっている時間というのがたまらない。思い通りにいかない細かい作業にはイライラしながらも、他のことは一切頭に入らず、ただ出来上がりをワクワクしながら1つ1つのことに集中している。ふとその前日にマスターズ甲子園の予選を思い出した。野球をやっている時間帯とも通じるものがあった。あのときの僕は「負けるかもしれない」という弱い心と葛藤しながら、チームのワンプレーごとに一喜一憂していた。ナイスプレーが出れば、我がことのように喜んで興奮していた時間帯は野球のこと以外何も考えていなかった。よく使われるフレーズだが、野球は少年を大人にし、大人を少年にすることが実感できた。
 本当は「甲子園に行く」とか「優勝する」ことよりも、そうやって夢中になっている時間帯そのものを楽しむことが野球をする喜びなのだろう。その喜びをできるだけ長く、たくさん味わえる「資格」を得るために「勝利」や「甲子園」があるだけのことである。
 プラモ作りも野球も、共通するのは大河ドラマ「平清盛」でいうところの「遊びをせんとや生まれけむ。戯れせんとや生まれけむ」の心境だった。
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