尚志館は今大会、神がかり的な勝ち上がりだった。3回戦でV候補筆頭の鹿児島実を破り、鹿児島城西、神村学園と強豪を撃破して九州大会出場を決めた。強力打線に加え、準決勝ではピンチをことごとく救った守備のファインプレーが印象的だった。水泳平泳ぎで世界新記録を出した山口観弘選手(志布志高)に続き、地元・志布志や大隅半島にとっても朗報だったことだろう。
今大会の奄美勢は喜界の3回戦進出が最高成績だったが、野球の実力でこの2校や他の上位校に見劣りするとは思えなかった。
最終的な勝負を分けるのは「欲」の差だ。「勝ちたい」「負けたくない」「甲子園に行きたい」という欲をどれだけ大きく持って、日々の練習を積み重ねられるか。「良い試合」をしても「あと一歩」で及ばない戦いを乗り越えるカギはそこにある。来春以降の奄美勢の「捲土重来」に期待している。
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