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スポーツコラム「年中夢求」第16回
一歩踏み出す「勇気」―頑張れ!明桜館女子ラグビー部
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 県ラグビー協会のホームページに「明桜館高校に本県初の女子ラグビー部誕生」のニュースが出ていたので、興味を持って早速取材を申し込んだ。ちょうど10月25日の花園予選に補助員として参加するということで、山崎修平監督と1年生4人に話を聞くことができた。


※県協会のニュースはこちらから
 女子のラグビー自体全国的にも歴史は浅い。県協会に女子部ができたのは2010年で、その年の6月に小学生から社会人まで25人のメンバーで鹿児島女子クラブが立ち上がった。県協会の女子担当でもある山崎監督の指導で、月2回、週末を利用して同校グラウンドで練習している。現3年生の五反幸子さんが昨年8月にクラブの体験入会に参加して、面白さを感じ、「部員第1号」になった。今年度から1年生4人が新たに加わり、部員5人の女子ラグビー部が産声を挙げた。南日本新聞によれば、公立高校の女子ラグビー部は全国でも初めてだという。
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 「『痛い』ということは初めから隠さずに、部員勧誘では正直に話しました」と山崎監督。球技と格闘技の両方の要素を持っているのがラグビーの大きな魅力だが、反面「危険」「きつい」「痛い」といったマイナスのイメージも付きまとう。中途半端な気持ちで取り組むのが実は一番怖い。「最初は怖いというイメージがありました」と話すのは親の勧めがきっかけで入部した岩月菜々さん。「けど、始めてみると楽しいと思えました」。
 四枝由紀絵さんはこの中で唯一の「経験者」だ。小学4年から鹿児島ジュニアで男子に交じってやっていた。「試合で勝つのが一番楽しい。相手を抜いたときは気持ちが良い」と経験者ならではの魅力を語る。経験がある分、初心者とのレベルの違いに戸惑うこともあるが、「いつか15人の試合にも出てみたい」と意欲的に取り組んでいる。
 「元々は別の学校でラグビー部のマネジャーをしていました」のは美座晏奈さん。昨夏に女子のチームがあると知って自分もプレーヤーとしてやってみたい気持ちが芽生えた。しばらくはチームのマネジャーとクラブのプレーヤーの「二足のわらじ」を履いていたが、「試合を観戦していると、どうしてもプレーヤーの目線になってマネジャーの仕事ができなくなって」しまう自分に気づいた。今年8月で学校を辞め、通信制の高校に通いながら、夕方は明桜館までバイクで通って活動している。卒業後もラグビーを続けて「大学に行って体育の先生になって、ラグビーを広めたい」と将来のことも真剣に考えているという。
 田代夏菜さんは、中学までやっていたバレーボールではなくて何か違う種目を考えていた頃、山崎監督に声を掛けられた。
 「やるまでは勇気がいったけど、やってみると本当に面白かったです」
 何か新しいことを始めるのは勇気がいる。彼女たちは勇気を出して一歩踏み出したことで、ラグビーという新しい世界が広がった。
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 彼女たちに共通する夢は「いつか『明桜館』として試合に出たい」だ。県内はもちろん、全国的にも少ない女子ラグビー部は、学校同士の対抗戦がまだできない。「試合」ができるとしたら、12月の花園のエキシビジョンマッチである女子の東西対抗の選抜チームに選ばれたり、九州や南九州の選抜チームで7人制の大会に出るなどの方法がある。当面はそういった大会に出ることを目標に、日々ボールハンドリングやタックルなどの基本プレーや、ルールなどを学んでいる。今はまだ自分のことで精一杯だが「たまには友達にメールして、ラグビーって楽しいよと勧誘することもある」(四枝さん)という。

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 取材中、実に生き生きとした表情でラグビーの魅力を語り、目を輝かせながら男子の試合に見入っている姿が印象に残った。ラグビーは男子でさえ少子化、部活動離れなどの影響で、出場校が少なくなっている。一方で、人数の少ないチーム同士で合同チームを組んででも出場したり、今また女子のラグビー部が誕生するなど、楕円球にはそれに魅せられると虜になってしまう根強い人気がある。「勇気ある一歩」を踏み出した彼女たちの今後に期待したい。

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テーマ:★ラグビー★ - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
2012/10/27(土) 09:28:54 | URL | noname #5ZiVI.d.[ 編集]
どなたか存じませんが、良い情報ありがとうございます。
2012/10/27(土) 18:26:53 | URL | つかさ #-[ 編集]
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