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スポーツコラム「年中夢求」第18回
やるなら、命がけの上の本気をまず示せ!
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 12月2日付けの南日本新聞にFC鹿児島とヴォルカ鹿児島の統合の話が出ていた。県サッカー協会がFC、ヴォルカの代表者を呼び統合の要請を出したという。一般の人の感覚なら「なぜもっと早くにそうならなかったのか?」と歓迎すべきことかもしれないが、ここに至るまでのヴォルカの「迷走」やFCの成り立ちを考えると素直にうなずけない。

 振り返れば、2003年に県協会主導で「スポネット鹿児島」なるNPO法人を立ち上げ、ヴォルカに鹿実出身の前田浩二氏を選手兼監督で招聘し、Jを目指した活動を本格的に始めた。以来10年近い年月が流れたが、未だにヴォルカは、Jはおろか、その手前であるJFLにさえ進めていない。
 これまでも散々指摘してきたが、私がヴォルカの活動を見ていて毎度毎度疑問に思うのは、いつまでたってもチームを運営する「責任と本気の情熱を示す団体」を作らないことである。最初のスポネットはNPO法人、それ以降は評議会だの、〇〇委員会だのとコロコロ名前を変えつつ、「鹿児島からJを」「県民に夢と感動を」と響きの良いスローガンは掲げるものの、一向にヴォルカ本体の中にそれを責任と情熱を持って実行する団体を作ってこなかった。FCは、そういった鹿児島の現状を憂える県外の鹿児島出身者たちが中心になって、3年前に立ち上がったチームである。
 例えばバスケットボールのレノヴァ鹿児島なら運営母体は株式会社スポーツフロンティア鹿児島であり、大山亮平氏が代表取締役、FCは株式会社オアシス鹿児島が運営母体で徳重剛氏が代表取締役社長とHPにも明記されている。前述の記事に出ていたヴォルカの責任者は「管理団体737鹿児島サッカープロ設立準備会」の「代表世話人」である。いろんなことはあっても、まずそこをはっきりさせて、中心になってやる人間が命がけの上ぐらいの覚悟で取り組む姿勢をみせなければいけないのに、ヴォルカに関してはこれまで一度たりともそんな話を聞かない。それでいて、Jだ、夢だと響きの良い言葉のアドバルーンを掲げれば、誰かが応援してくれるはずという安易な姿勢をこれまでずっととり続けていた。もっと言えば、応援しない県民が悪いと言わんばかりの態度を以前、県協会幹部の発言から感じたことがあって、その「ボタンの掛け違い」を未だ修正しきれていないところに、あれから10年経っても未だJFLにさえ進めない原因があると個人的には、考えている。

 そもそもなぜ前述の合併話が、スポーツ面ではなく、社会面の左肩トップに仰々しいスクープのような扱いになっているのか? 私はそこに県協会と南日本新聞の作為を感じる。まるで「合併」が既定路線で、そこに向かって外堀を埋めているかのようだ。
 南日本新聞がジャーナリズムを掲げる報道機関というのなら、これまでの鹿児島サッカーの歴史を検証し、正すべきところを正すよう指摘する記事を書くべきなのに、それをやっていない。誰も言わないなら、私は言う。合併するならするで構わないので、何よりもまず、命がけの本気の覚悟を示す責任ある団体を作って欲しい。もし最初でそれが「できない」というのなら、もうそんな活動はやめるべきだろう。そんな選択肢もあっていい。県民を「やるやる詐欺」に巻き込むようなことは、もううんざりだ。しかし、それではあまりに寂しすぎる。鹿児島サッカー界の一念発起を期待する。
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テーマ:Jリーグ - ジャンル:スポーツ

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