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スポーツコラム「年中夢求」第20回
成否のカギは「P・M・M」の3要素
サッカー統合問題、鹿屋に野球市民球団誕生に寄せて

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 12月19日付けの南日本新聞に興味深い記事が2本出ていた。
 ひとつはFC鹿児島とヴォルカ鹿児島の件。これまでは「統合」となっていたが、この記事では「選手合流で大筋合意」になっている。相変わらずの隔靴掻痒感は抜けきれないが、これまでの2チームとも残し、一方はプロを目指すトップチームとして九州リーグに参戦し、もう一方はアマチュアチームとして県リーグに残る。もしくは統合チームのみで九州リーグ参戦もありうる。こんな案も検討対象になっているが、要するに選手たちは「一本化」の方向を要望し支持しているという趣旨である。
 もうひとつは、鹿屋に野球の市民球団ができるという。「鹿屋マグマスターズ」という名称で、元ホークスの山之内健一さん(「九州のバース」ですね)が発起人となり来年4月に社会人クラブチームを立ち上げるという。

 野球界こそ、鹿児島は人材輩出県の最たるものだったが、大隅地区にそういう選手たちの受け皿ができることは歓迎すべきことではある。ただ問題は、このところ散々言い続けているように、どう運営していくのかだろう。
 この記事には書いてなかったが、社会人クラブチームとして発足するということは、今ある鹿児島ドリームウエーブや薩摩と同じように、都市対抗野球を目指すということなのだろうか。あるいは「プロ」として四国・九州アイランドリーグに参戦するということも考えられるが、こちらはすぐには難しいかもしれない。

 このところ「鹿児島のプロスポーツ」を取材しながら、みえてきたのは「P・M・M」の3要素がぶれずにしっかりしているかが、成否のカギだということである。
 まず第1は「パッション」。今までにない新しいものを作りたいという情熱が何より大きな起爆剤になる。やる側がその姿勢をみせないものに誰もついてくることはない。
 次は「ミッション」。どうしてもそれをやりとげなければならないという使命感を持つ。地域への貢献、子供たちの未来のために…ビジョンを明確にして、責任と覚悟を決めて取り組む姿勢がちゃんと見えるのかどうか。
 3番目が「マネジメント」だ。チームをどう運営していくのか、活動資金をどう確保するのか、支えてくれる人に対して何をお返しできるのか…そこに明確な理念を持って実行できるだけの力があるのか。

 これまでバスケットやサッカーなど鹿児島で「プロ」を目指す活動をみながら、どうしても1番目のPと2番目のMまでは明確でも、3番目のマネジメントが、まだ大きなムーブメントを起こすところまで来ていないのが現状である。
 今、サッカーや野球でそうなるきっかけになりそうな動きがあるのは歓迎すべきことだが、失敗すれば「鹿児島でそんなの無理」と失望させることにもつながりかねない。
 鹿屋の市民球団の件では、ドカベン香川や元阪神の亀山など、それなりに名の知れた元プロ選手の名前が挙がっている。おそらくそういった人たちを「広告塔」にしてお金を集めるのだろうが、最初は良くても本当に「出し続けてもらえるか」どうかが、今後のマネジメントの手腕に掛かってくる。
 私はその動きを「ジャーナリスト」として見極め、良き提言をしたいと思う。

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テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
このところの鹿児島のスポーツはヴォルカとFC鹿児島の統合へ向けた協議、オリックス2軍の本拠地誘致、鹿屋の市民球団創設、鹿児島ドリームウェーブの再始動など非常に活発で、鹿児島をスポーツで元気にしたいという意欲のある方が増えているように感じます
「薩摩のいもづる」という言葉があるように一度火がつけば団結してより強固なものになると信じて今後の活動を注視していきたいです。
2012/12/21(金) 11:03:26 | URL | ひろ #3/2tU3w2[ 編集]
Re: タイトルなし
コメント、ありがとうございます。そういう動きがあるのは歓迎すべきことですが、本当に実現できるかどうか、しっかりマネジメントすることが大切です。その辺もきちんと見極めて、必要な情報発信をしていきたいと思います。
2012/12/22(土) 10:51:42 | URL | つかさ #-[ 編集]
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