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コラム「寄り道」第12回
視聴者のお小言
朝ドラ「純と愛」評




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 こうみえてNHKの朝の連続テレビ小説を見るのはこの20年ぐらい続いている朝の習慣です。「ちゅらさん」「ちりとてちん」「ゲゲゲの女房」「カーネーション」など、毎朝楽しみで一日の始まりの活力になる作品もあれば、どうしようもない駄作に出会うこともあります。その作品が名作か、駄作かで、その年度の半年間の朝の過ごし方が変わってしまうほど朝ドラは生活に密着しています。
 現在放送中の「純と愛」。主人公・純のがさつさが受け付けなくて開始1カ月弱で見なくなっていたのですが、ちょうど舘ひろしが社長のホテルが、外資に渡る頃ぐらいから再視聴を始めました。主人公に対するイライラはだいぶなくなりましたが、今度はこの作者の作為が気に障るようになりました。

 離婚、不倫、自殺、同性愛、いじめ…朝ドラにふさわしくないようなベッドシーンまがいも平気で出てきます。登場人物は、実際周りにいたら張り倒してやりたいような面子のオンパレード。武田鉄矢、速水もこみち、余貴美子、朝倉あき…これまで結構好感度が高かった役者さんの印象まで悪くなりました。母親役の森下愛子、沖縄言葉をしゃべる役者をこんなにも不愉快に思ったのは初めてです。シリアスなシーンの間に入る中途半端な笑いが不愉快です。
 例えば、兄嫁が離婚したショックで思わずトラックに飛び出して、それを父親役の武田鉄矢が救ったシーンがありました。明らかに「101回目のプロポーズ」のオマージュでしょう。オマージュはいいけど、一歩間違えば赤ちゃん道連れに心中だったかもしれないシーンに、これ見よがしにそんな作為を入れる無神経なセンスが、あざとすぎます。
 
 ベリーズ工房の「ももち」こと嗣永桃子は「人をいらつかせるアイドル」ということで「イラドル」と呼ばれているそうですが、このドラマはまさに「イラドラ」ですね。「家政婦のミタ」がヒットした作者・遊川和彦氏は、そういう手法をよくとるそうですが、「人間の醜いところまであぶりだして真実を描く」というよりは作為におぼれているだけのような気がします。「朝ドラの常識を覆したい」意気込みは同じ表現者として分かりますが、「ほれほれ、俺はこんなとこまで書くんだぞ! なんだかんだ言いながらみんな見てるじゃん」とほくそえんでいそうな気がして、なんか腹が立つわけです。

 そんな話をフェイスブックに書いたら、「その通り!」と共感した人からメッセージが多くありました。「文句を言いながらも長年の習慣だからつい見てしまう」人って案外多いのかもしれませんね。民放のドラマなら、見なければ痛くもかゆくもないけれど、NHKは受信料を払っていると思うと、質の悪い番組には「納税者の小言」を言いたくなる気持ちも分かります(笑)。
 皮肉なのは僕が見るようになってから、これまで見ていた両親が見るのを止めました。理由は「面白くないから」だそうです。やれやれ…
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テーマ:NHK:朝の連ドラ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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