鹿児島在住のスポーツ記者が発信するスポーツ情報サイト

ギャラリーショッピング
サブスリーチャレンジ日記・第21回
タスキをつなげない駅伝―職域駅伝に参加して・下
130120職域06
2013年1月20日

 スタートして1㌔ぐらいはゆるやかに下っていくので、ペースは抑えながらも飛ばしました。思えば04年に最初に走った頃は、集団のペースに全くついていけず、4区5・8㌔を走って89チーム中72位と散々な成績でした。今回は集団の真ん中よりやや前の位置につけましたが、どんどん前が抜けそうな手応えを感じました。数人の選手を抜いて、「繰り上げ集団」の10番手ぐらいだったでしょうか。とにかく前だけを見て、抜けるだけ抜いて、白タスキだけど、6区の武田さんに直接手渡せるよう全力を尽くそうと思いました。
130120職域04
 距離表示がないので、1㌔のペースが分かりませんでしたが中間点のタイムが10分22秒でした。計算するとだいたい1㌔3分42秒ペースです。おそらく最初の1㌔がかなり走りやすくて3分20-30秒ぐらいだったと思われるので、3分50秒ペースぐらいだったのではないかと思われます。ベストな状態ならまだ行けたかもしれませんが、ハムの固まりを感じる現段階ではこれが精一杯の走りでした。

 サンセットブリッジの手前ぐらいで、顔見知りのIさんに抜かれました。Iさんは以前、僕が親しくしていた監督さんのいた野球部の保護者で、かれこれ7、8年の付き合いになります。県下一周の鹿児島チームのスタッフをしており、「本職」のランナーです。一緒に走る5区の選手の中で唯一の顔見知りだったおかげで、配車のバスからいろいろお話ができ、気持ちが紛れました。何でも60周年記念の県下一周で走る予定で調整をしているが、今は1㌔4分ぐらいのペースでいきたいと話していました。ベストな状態ならかなわないかもしれませんが、今の僕とはほぼ同レベルとみて、Iさんに勝つことを密かに目標にしていました。
 中間点前で抜かれはしましたが、その後をきっちりついていきました。今までなら一度抜かれると、離される一方でしたが、今は追いつかれても粘る走りができるようになりました。これは普段のSCCの練習の中で、中村さんや谷口さん、武田さん、日高さん、佐多さんら、自分と同じかレベルの高い人たちと競り合った成果です。1㌔ほどついていったあと、公園内で軽く上り坂になったところで仕掛けて前に出ました。
 あとでまた追いつかれることも予想しつつ、更に先を見ると7、80m先に青いタスキをかけた選手が走っています。おそらくきちんとチームのタスキを受け取った選手でしょう。残り1㌔を切って、どのタイミングでスパートをかけるか考えながら背中を追っていました。中継所がどこにあるのか、最初はイメージできていなかったので、あまり早くスパートをかけてしまうと追いついてから振り切られてしまいます。迷いを吹っ切れないうちに中継所が見えて、そこから全力を振り絞りましたが後の祭り。4、50m差までは詰めましたが、逆転はできませんでした。

130120職域05
 後ろから僕の走りを見ていたIさんによると「最初勢いよくいったけど、途中落ちたときはマラソンのダメージが残っていると思った。途中追い抜いて、ついてこられているのは感じて、抜かれたらもう1回どこかで仕掛けようと思ったけど、脚に違和感を覚えたので無理せず完走を目指した」のだとか。さすが本職は「的確」に見て客観的に自分のレースを組み立てています。タイムは21分25秒で57人中区間34位でした。前半のタイムを差し引くと11分3秒。1㌔約3分56秒ですから、やはり前半1㌔だけが速くて中盤以降は3分45~50秒ペースだったことが分かります。SCCは総合36位でした。「大基にタスキをつなぐ」ことはできませんでしたが、それなりに楽しめた駅伝でした。いつも職域は周りのレベルの高さに圧倒されて、いつも不満の残る走りでしたが、今回はコースと天候が良かったこともあり、初めて職域で納得いく走りができたような気がします。

130120職域07
 大会終えて、閉会式に出ながら考えたのは、出場チームの3分の2近いチームがタスキをつなげない駅伝大会は、再考の余地がないかということです。一般道路を使用しており、警察の指導や、一般利用者のことを考えないといけないのは分かります。ただ、かつては最多で127(第22回大会)の出場チームがありながら、第26回大会で100を切ってからは減少傾向が続き、今回初めて60を切った現状を考えると、参加希望者から「駅伝」として見放されつつあるのではないかと危惧します。
 レース前の監督会で、そのことを意見した監督さんがいて、僕をはじめ数人が拍手をしました。パンフレットの冒頭、南さつま市体育協会会長の石井博美大会会長のあいさつ文に「コースの安全面や実業団ランナーから市民ランナーまで幅広い層の方が走りやすいコース」をコンセプトに前回大会から新しくコース設定をしたと載っています。確かに走りやすい「コース」ではありましたが「駅伝」ではありませんでした。

130120職域08
 今のままのコース設定や運営形態なら、一握りのトップチームだけの大会になり、参加チームも尻すぼみでしょう。何もわざわざレベルの高くてタスキもつなげない駅伝に出なくても、年末に鴨池公園であるリレーマラソンなど、市民ランナーでもちゃんと「駅伝」が楽しめる大会があるからです。
 「トップチームだけの大会」というのがあってもいいと思います。県下一周駅伝などはそんな大会で、「いつか出てみたい」と憧れられる大会であることがモチベーションになります。でも職域が掲げる「実業団ランナーから市民ランナーまで幅広い層」が「安全に走れる」駅伝というコンセプトも素晴らしいと思うのです。
 繰り上げ目安の7分を緩和することは本当にできないのか? 県高校新人駅伝のように、なるたけ公道を使わず、吹上浜海浜公園園内をメーンにしてコース設定をすることはできないのか?…開会式でどなたかが「今回で41回目。今年60回目を迎える県下一周駅伝のように、この大会も60回を目指して盛り上げていきましょう」というような趣旨のあいさつをしていました。「盛り上げる」=「参加チームを増やす」ことなら、今のままでは「盛り下がる」一方だと思います。せっかくの素晴らしい「理念」を生かせるような運営の改善を希望します。

スポンサーサイト

テーマ:陸上競技 - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spokago.blog68.fc2.com/tb.php/881-5a98ee0b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック